鮭とサーモンの違いって何?どう違うのって思ったりしませんか。
私はなんとなく調理方法の違いかなと思っていました。
- 鮭と言えば…鮭の塩焼きやホイル焼き!
- サーモンと言えば…お刺身やお寿司!
というイメージがあります。(*´ー`*)
余談ですが回転寿司のサーモン…とっても美味しいですよね!私の1番好きな寿司ネタです。(←それはどうでもいい?(汗))
今回は「鮭・サーモンの違い」をしっかり理解したいと思って詳しく調べてみました(*´ー`*)ノ
鮭とサーモンの違いは…
まずは知っているよ(*-ω-)って事かもしれませんが…鮭を英語でいうとsalmon:サーモンになります。
- 日本語だと「鮭」で
- 英語だと「salmon:サーモン」です。
えっ…やっぱり同じ?でも「鮭」「サーモン」別々に商品が存在しているよね!?使い分けたりしてないのって思いますよね…。
実は生育状況に違いがあります!
「天然」と「養殖」の違い!!
鮭とサーモンは天然育ちか養殖育ちかでも違います。
- 1.天然で育ったのが「鮭」
- 2.養殖で育ったのが「サーモン」
です。ここの所をもう少し詳しくみていきましょう。
1.天然で育ったのが「鮭」です!
もともと日本で「鮭」というと…河川に遡上して産卵する白鮭(秋に捕まえた白鮭を「秋鮭」と言ったりもします。)のみを指す言葉だったんです。
鮭の遡上と産卵を撮影している動画を見つけたのでご紹介します。
※4分29秒のちょっと長めの動画です。※動画なので音が出ます!
個人的に見てほしいのは「3分18秒ぐらいの鮭2匹が口を大きく開けて産卵している瞬間」でなんか「わぁ」「すっすごい」って感じです!!
ちょっと話がズレました。
白鮭・秋鮭のみを鮭と呼んでいたんですが、今は「①河川に戻って産卵するもの」「②海で産卵するもの」の両方ともを…総称して「鮭」が使われるようになってきています。
また天然の鮭は基本的に生食出来ません。魚介類に寄生するアニサキスがいることもあります。なので「鮭」は鮭の塩焼きなどよく焼いてから食べてくださいね(*´ー`*)ノ
次はサーモンについてみていきましょう。
2.養殖で育ったのが「サーモン」です!
サーモンとは…
- トラウトサーモン(養殖のニジマス)
- アトランティックサーモン(養殖の太平洋サケ)
…など養殖のものをサーモンといいます。ノルウェー産やカナダ産など海外から多く輸入しています。養殖の鮭は囲って育てていますし餌に抗生物質などを混ぜて育てているようで生食が可能でお寿司やお刺身などで食べることが出来ます! ※サーモン全てが生食可能という訳ではありません。
お寿司屋さんのサーモンは一旦冷凍されているものを解凍して使っています。アニサキスは「70℃以上で加熱」するか「-20℃で24時間以上冷凍する」かのどちらかで死滅します。
なのでお寿司屋さんのサーモンは安心して食べて大丈夫です^^
3.「サーモン」はニジマスだった!
ちなみにお寿司屋さんでよく見かける「サーモン」の1つに「トラウトサーモン(サーモントラウトと言う場合もあります。)」という種類があります。トラウトサーモンは淡水魚のニジマスを海で人工的に養殖したものなんですよ(*´ー`*)ノ
…えっ(・д・)
「淡水魚のニジマスを海で人工的に養殖したもの」がトラウトサーモンってどういう事ですよね(゚∀゚)。次はそれについて詳しく説明します!
鮭と鱒は同じ分類の魚なんです!!
「ニジマス(鱒)」が「鮭」ってどういう事と思うかもしれませんが実は鮭(サケ)と鱒(マス)は両方ともサケ目サケ科に分類される魚で明確な区分はないんです!!
図をクリックすると拡大します。
まずサケ目サケ科という大きなくくりがあってその中で…
- 「鱒(マス)」
- 「鮭(サケ)」
があります。
淡水で育つ「ヤマメ」も「ニジマス」もサケ目サケ科、海水で成長する「白鮭」も「トラウトサーモン」もこの中のはみんなサケ目サケ科です。
英語では「鱒」と「鮭」の区別が一応あります。
英語では…
- 鱒:trout(トラウト)…河川など淡水で一生を過ごす魚(ヤマメ・イワナ…など)
- 鮭:salmon(サーモン)…河川で産卵し海に降って成長、生活する魚・海で育つ魚
に分かれます。
で本来は淡水で育つ「trout(トラウト)=ニジマス」を「海水で人工的に養殖したもの」=トラウトサーモンが登場し、それが略され「サーモン」と呼ばれるようになりました。
ニジマス(鱒)とサーモンが同じものだったというのはちょっと衝撃的ですよね?(←びっくりしているのは私だけ!?)
鮭・サーモン・シャケ・ハラスの違いや疑問を解決!
意外と知らない…鮭・サーモン・シャケ・ハラスなどの「へぇ・なるほど!」という情報を4つご紹介します。
「鮭」と「シャケ」に違いはありません!同じものに対して言い方が違うだけです。
鮭の事を「シャケ」という地域があり(関東で言い出したなど…etc諸説あります。)その言い方が広まっただけ。つまり「シャケ」は鮭の口語になります。
- 紅ジャケ
- 塩ジャケ
- シャケ弁当
など「鮭」よりも「シャケ」の方が確かに言いやすい…。
鮭と鱒は同じ「サケ目サケ科」で白身魚に分類されます。
じゃあなぜ綺麗なピンク色をしているのかというと、鮭が餌として摂取している「オキアミ」というエビなどの甲殻類の殻などに含まれているアスタキサンチンを摂取することで身が赤くなります。
逆に全くオキアミなどを食べずに育った鮭は身が白いままなんですよ!!
※アスタキサンチンはエビやカニなどに熱を加えると赤い色になるあの赤い色素の事です。アスタキサンチンには抗酸化作用があることが知られています!
関連記事:エビの尻尾の栄養って何?食べて大丈夫!?
↑ エビの尻尾にもアスタキサンチンが含まれています!
鮭とサーモンの料理の使い分けをみていきましょう。
- 鮭…塩焼きや鮭フライ・鮭フレーク・石狩鍋・ムニエル(加熱系)
- サーモン…お寿司・刺身・カルパッチョ(生食系)
養殖の「サーモン」の方が脂がのっていて身が柔らかくて美味しいですよね!!逆に鮭はサーモンに比べると脂分が少なくさっぱりした味わいです。日本食の定番って感じでこちらも美味しいですよね!
回転寿司屋さんに行くと「ハラスのにぎり」ってありますよね。
ハラスとは「鮭のお腹の一部の部位」を指します。脂が濃厚で柔らかく旨味もあります。
鮪(まぐろ)で言うところのトロと同じような感じです。
今回は「鮭」「サーモン」「シャケ」の違いをお伝えしました。
もう一度ざっと振り返ると…
- 鮭…鮭とサーモンを総称してこのように呼ぶ場合もある!
- 鮭…基本的に天然で生食はダメ・国内産が多い。
- サーモン…基本的には養殖で生食可能なもの・アラスカやカナダ・ロシア・ノルウェー・チリなど輸入品が多い。
- シャケ…「シャケ」と「鮭」は同じもの。鮭の口語として「シャケ」が使われたりもしている。
と分ける事が出来ます。
このように大きくは「天然」と「養殖」の違いなどと言ってきましたが…ただ最近は国内で養殖している鮭(銀鮭など)も販売していたりと違いも曖昧になってきています。またサーモンに関しても「全て生食可能」という訳ではなく「加熱して食べてください」と書かれているものもあります!!なのでスーパーで買う時は調理方法をよく確認してから購入されてくださいね。
私自身大好きだった回転寿司のサーモンが「ニジマスを海で養殖したもの=サーモン」だと知ってちょっと衝撃的でした。でもまぁ結局美味しいから今後も食べ続けると思います。
多分これを見て下さっているあなたもきっと「鮭やサーモン」が大好きですよね!?これからもお互い食べ続けていきましょう(*´ー`*)ノ
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