とびひとはどんな病気か知っていますか?
私は親になって初めてとびひの存在を知りました。2歳の子供がとびひになったんです。
実は子供には定番の病気とも言えるぐらいとびひになるお子さんは多いんですよ。特に毎年、夏に大流行している病気です。
今回は以前の私のように「とびひって何?」と言う方に向けて、とびひについて一通り理解できる内容…
- 1.とびひとは(伝染性膿痂疹)
- 2.とびひの症状は2種類!
- 3.とびひの治療は?
- 4.とびひの原因菌・感染経路・免疫は?
- 5.とびひの予防法6つ!!
こんな感じでお伝えしていきますね。それでは見ていきましょう♪
1.とびひとは(伝染性膿痂疹)
とびひというのは通称で正式な病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言います。細菌が皮膚内で感染をおこして発症します。
とびひ部分を触り原因細菌がついた手で、別の場所を触り、例えばそこに傷があった場合等はその別の場所にもとびひします。こんな風にどんどん広がる様子が「火事の飛び火」と似ていることから「とびひ」と言われています。また伝染と名の付くように人から人へももちろんうつりますょ!!
2.とびひの症状は2種類!
とびひは2種類あるんですよ。
- 1.水疱性(すいほうせい)膿痂疹
- 2.痂皮性(かひせい)膿痴疹
このうち子供がよくなるとびひは、ほぼ「水疱性膿痂疹」です。
1.水疱性膿痂疹は子供に多い!
子供のとびひの多くが黄色ブドウ球菌が原因でおこる水疱性膿痂疹です。
黄色ブドウ球菌は感染をおこすと増殖しながら皮膚の皮を剥がす毒素を排出します。水ぶくれやジュクジュクとした症状が水疱性膿痂疹の特徴です。
私の娘に出来たとびひ写真(水疱性膿痴疹)
もし水ぶくれが出来ていたら?
水ぶくれは潰さないようにしましょう!中に細菌が増殖しているのでつぶすと感染拡大の恐れがあります。大きな水ぶくれになった場合は病院でつぶして液を排出してくれます。
クドイですが・・・ジュクジュクしている・水ぶくれがある・・・水疱性膿痂疹です。
子供のとびひの発端は、本当に些細な事から始まるんですよ。
こんな感じで広がっていきます。
とびひの原因!広がる仕組みは?
- 1.まず虫刺され・あせも・湿疹・すり傷などが出来ます。
- 2.痒いですよね。その部位をかきむしることで傷が出来て傷口から細菌が皮膚内部に入り込みます。
- 3.すると感染を起こし細菌が増殖します。細菌(黄色ブドウ球菌)は皮膚を剥がす毒素を排出しながらどんどん増殖していきます。とびひの発症!!
- 4.とびひ部分の皮膚は剥がれ、水ぶくれやジュクジュクした汁が出てきます。膿痂疹と言いこの汁の中には感染した細菌が多く入っています!!またとびひ部位は強いかゆみを伴います!
- 5.膿痂疹を触った手で、別の場所をかきむしりそこに傷が出来ると、傷口からまた細菌が入り次はその場所にとびひします。とびひが広がります!!
このようにどんどん2次感染を起こしていきます!!
こんな風に発端は、単なる虫刺され・あせも・湿疹・すり傷などです。
子供はかゆいのをなかなか我慢できずに傷ができとびひが発生しやすいです。
2.痂皮性膿痴疹は成人に多い!
一方、痂皮性膿痴疹は水ぶくれは出来ません。厚いかさぶたがどんどん出来ます。原因菌は溶連菌で発熱や咽頭痛などの全身症状が発生する場合もあります。また痂皮性膿痴疹では腎障害を併発する恐れやアトピー性皮膚炎を発症することもあります。
どちらのとびひも、皮膚内で細菌が感染を起こしている状態であることには変わりません!!では治療はどうすればいいのでしょうか?
3.とびひの治療は?
小さな子供の皮膚病はさまざまあります。とびひかどうか疑わしい場合もあるかと思いますが出来る限り早めに病院を受診して下さい!!
とびひを放置するとどんどん全身に広がります!!怖いし厄介ですよ!!
1.病院で薬を処方してもらう!!
とびひは原因となっている細菌を殺菌する為の抗生剤が処方されます。通常は内服薬と外用薬の2つが同時に処方されます。
2.外用薬を塗りガーゼで覆いこれ以上広がらないようにします。
ガーゼは1日最低2回は取り替えるようにします。
☆とびひ部分はシャワーと泡立てた石鹸で清潔に保ちます!
浴槽への入浴は感染拡大の原因になるので避け、シャワーのみにしましょう!
とびひの治療や自宅でのケアに関してこちらの記事も参考に↓
とびひの治療は薬で治す!!市販薬や自宅でのケア方法も!
- SSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群という肌が火傷のように剥ける症状)
- 敗血症(菌が血液中に侵入して重症化する症状)
ひどくならないうちに、早めに治療して完治させて下さい!!
4.とびひの原因菌・感染経路・免疫は?
とびひの原因菌は?
とびひの原因細菌は(黄色ブドウ球菌・溶連菌)です。この細菌は普段から皮膚の表面や耳・鼻の中いる常在菌なんです。正常な皮膚の上では悪さはしませんが傷口から皮膚内部に入ると悪さをします。
また特に子供は皮膚自体が弱く抵抗力も弱いので自身の免疫で抑えきれずに、とびひになりやすいです!
とびひの感染経路は?
とびひの感染経路は接触感染です。とびひ部分の接触により自分自身だけでなく、他人にもうつしてしまうので注意が必要です。
水ぶくれやジュクジュクした汁が仮に健康で正常な皮膚表面ついただけでは感染しません。傷口やバリア機能の低下した部分から皮膚内部に侵入すると細菌が繁殖し感染を起こします。子供の場合はとびひ部分を触って手を洗っていなかったり、爪の中にとびひの原因細菌を保菌してしまうことがあるので、感染が広がるリスクが高いです。
とびひに免疫は?
とびひは皮膚感染症なので免疫はありません!なので、1年に何度もなる可能性があります。
ではとびひを予防する方法はあるのでしょうか?
5.とびひの予防法6つ!!
とびひになる前に出来る予防方法3つと、周りでとびひが流行った時に出来る予防方法3つをそれぞれお伝えします。
1.虫刺され・あせもなどにならないように・・・
- 虫よけスプレーやか虫にまれた時のかゆみ止めを常備しておく!
- 日頃からこまめな手洗いやシャワーを行い皮膚を清潔に保つ!
2.爪が伸びていないかまめにcheck!
- 爪を短く切り、切った後にヤスリで滑らかにしましょう!爪が長いと掻きむしった際に傷が出来ますし、伸びた爪に原因細菌が入ったりします。
3.子供を日頃からよく観察する!
- 鼻の中に指を突っ込まないようにさせる。鼻の中にはブドウ球菌などの原因細菌が多いです。
- 皮膚をかきむしってないか、かきむしってたら「掻いちゃダメ!」と叱る。
☆虫に刺されないようにする!さされてしまったら掻かないようにする!!のが大切です。
1.子供の肌をより注意深く観察する!
- 兄弟・姉妹や保育園でとびひが流行っている場合は、自分の子供がとびひになるリスクも高いです!
2.とびひかなと思ったら…
- 傷が軽いうちにガーゼなど通気性のよいもので保護して病院に早めに行く!
3.子供自身の免疫力UP
- 栄養のとれるバランスの良い食事をとり、体の内側から治そうとする為の免疫力をアップさせる!
☆とびひは感染力が強いので、周りがなると自分の子供もなる可能性があると考えて行動して下さいね。
とびひは些細なことから発症します。
もしも子供がとびひかな?と思ったら、症状の軽いうちに病院を受診し、早期に治療するのが1番の対策になります!!
大切なお子さんをとびひからどうぞ守ってあげて下さいね(^^♪
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