お月見と言えば満月とすすきと…そして月見団子ですよね(*´ー`*)ノ!!
子供の頃はただただ「お月見だ!月見団子だ!わーい!!」という感じだったのですが…でもよくよく考えるとなぜお月見に団子なの?と疑問に感じたりしませんか?
そこで今回は月見団子の意味や由来・数や乗せる台・食べ方・関東以外の地域の月見団子なども詳しく調べてみました!!
1.月見団子の意味と由来は…
月見団子の意味は…
まず月見団子(白い丸い形)の意味ですがこれには2つの理由があるようです。
- 「満月に見立てている」
- 「里芋の形に似せてある」 ※昔は農作物の収穫を祝って里芋をお供えしていた為
お月見と「うさぎ」の関係・由来は2つ!!
月見団子の由来は…
お月見自体は約1200年前、平安時代に中国から伝わってきた風習のようです。そして当時は旧暦。「月の満ち欠け」を基準に人々は生活をしていました。
旧暦では…
- 新月になる日を月の「1日」
- 新月から15日目のだいたい満月になる日を「15日」
と考えます。
※現在の新暦(太陽暦)になったのは明治時代からなんですょ(*´ー`*)ノ
そして当時、農作物の種植えや収穫などもこの月の満ち欠けを基準に行われていました。つまり当時は「月」自体が特別で神的な存在だった訳ですね。
そして十五夜(旧暦の8月15日)と言えばちょうど秋の農作物(野菜・イモ類)の収穫の時期になります。農作物の収穫の感謝と共に次回の豊作を願って、お月様にお供えするようになったのが月見団子の由来になります。
もとは里芋やサツマイモだった!
当時は里芋やさつまいもなどをゆでてお供えしていたようです。
西日本の一部の地域では現在でも里芋をお供えしてお月見する風習が残っていて、十五夜の事を「芋名月」と呼んでいたりもするようです。
それが江戸時代頃には月見団子になった!
それがお米を主食とするようになってきた江戸時代には今のスタイル、月見団子とすすきのお供えになったようです。
ちなみに団子の作り方としてはもち米やうるち米の粉に水を加えて混ぜた後に、丸めてお湯の中で茹でたら完成となります。
ちょっと余談ですが…お月見のすすきの意味もサラっとお伝えします。
お月見には「すすき」も一緒に飾りますよね。
- 1.すすきが稲穂に似ている事からお米の豊作を願う為
- 2.すすきの葉が鋭い事から魔除けの力があるとされている事(お月見の時にお供えした「すすき」を軒下に吊るしておくと1年間は病気をせず健康に暮らせるという説)
などからお月見の時に、すすきも一緒にお供えしているようです。(※地域によっては「すすき」ではなく本物の稲穂を飾る地域もあるようです。)
私も子供の頃、草原などで遊んでいて「すすき」の葉で指を何度も切ったことがあります。あの鋭さが魔除けになると考えられていたとは…と改めて勉強になりました。
月見団子と言えば「お団子・お団子~♪食べたい(*´ー`*)ノ」って気持ちだったんですが、本来は感謝と願いを込めたお供え物だったと言う事ですね。
では次は月見団子の数や乗せる台について見ていきましょう!
2.月見団子の数や乗せ方は…
月見団子の数や乗せ方・乗せる台にも一応決まりがあります。
月見団子の数「15個がメジャー!!」
まず月見団子の数ですが、何個にするかには2つの説があります。
お月見で最も有名なのが十五夜ですよね!
この十五夜(旧暦の8月15日)には15個の月見団子で、その次に美しい月が見られるとされている十三夜(旧暦の9月13日)には13個の月見団子をお供えする説があります。
満月になる周期は29.5日です。1年間では12.3回です。(365日÷29.5日)
つまり、満月になる回数は年に12回の場合がほとんどなので、平年は12個の月見団子で閏月がある時は13回の月見団子という説があります。
なので…15個か13個か12個な訳ですが、地域ごとの風習・考え方によって月見団子の数は変わってくるようです。
月見団子の乗せる台や乗せ方は…
月見団子を乗せる台は本来は三方(さんぽう・さんぼう)と呼ばれる神仏へのお供え物を乗せる台に白い紙を敷いてお供えします。
そして月見団子はピラミッドのように積まれた団子をイメージされる方も多いですよね。一応乗せ方(並べ方)にも決まりがあるんですよ。
- 一番下に9個(3×3)
- その次に4個(2×2)
- 一番上に2個
これで15個です。
ちなみに真正面から見て3.2.1ときれいに並べます。
13個と12個についても調べたのですが…
- 13個(一番下に9個、その次に4個)
- 12個(一番下に9個、その次に3個)
など…はっきりとは決まってないようでした。(ポイントは落ちないようにお供えすればいいのかなぁと思います!!)
もし月見団子15個を乗せようと考える場合は、上記の方法で見栄えよく乗せてみて下さいね(^^)
あと、そもそも最近は三方を持っている家庭は少ないですよね。三方がない場合は御盆や大きいお皿に白い紙を敷きお供えしてもいいみたいです。
3.月見団子の食べ方・食べるタイミング
月見団子はお月様にしばらくお供えした後は、お月様を見ながら食べて大丈夫です!!そうそうあの白い丸い団子自体には味がありませんので「あんこ」や「みたらし団子」「汁物」に入れるなどして、家族みんなで仲良く食べて下さい。
あと月見団子は固くなったりしてしまうので、その日のうちに食べましょう♪
4.月見団子は地域によっても違うよ!
一般的に月見団子のイメージは白い丸いお団子だと思いますが…地域によっても実は全然違うんですよ。
例えば…
大阪(関西)で見かける月見団子はこんな形をしています。
里芋をイメージしているようで楕円の形をしています。
そして白いお団子に薄くこしあんが巻いてありなんとなく赤福にも似ています。上品で美味しそう(*^^*)
また名古屋で見かける月見団子はこんな形をしています。
こちらも里芋をイメージした楕円の形で色は3色になっています。
名古屋の和菓子「ういろう」と同じ原料で作ったりもするそうです。
※一般的な白い丸い団子は団子の粉(もち米・うるち米粉のミックス)を茹でますが、「ういろう」はうるち米・もち米・小麦粉・わらび粉などと湯水を練り合わせた後に「蒸して」作るそう。
そして沖縄では「ふちゃぎ」という月見団子を食べます。
餅粉に水を加えてこねて蒸して、最後に小豆をまぶしたもの。十五夜に豊作を祈願してお供えした後に食べるそうです。こちらも美味しそう(*^^*)
その他に静岡では「へそ餅」と言ってちょっと凹ませた月見団子だったり、中国・四国地方では串団子タイプだったりと…実は月見団子も各地域・また各家庭で様々なようです。お雑煮とかも地域によって全然違いますよね。それと同じで地域地域で伝わり方・残り方なども多少違うという事みたいです。
今回は月見団子の意味・由来をお伝えしました。
- 月見団子の意味…満月に見立てたものや里芋に見立てたものなので「白い丸い形」になっています。
- 月見団子の由来…平安時代に中国から伝わってきた風習。当時はお月様自体が特別な存在であった。農作物の収穫への感謝と豊作を願って、当時は里芋などを月にお供えしていた。それが江戸時代には今の月見団子とすすきのセットになった。
- 月見団子の数…15個がメジャー
- 関東圏では…白い丸いお団子だが地域によっても違う
今回、私自身も月見団子の由来や意味を知ったことで、歴史のつながりや自然への感謝なども改めて感じました。
最近はあまり夜空を見上げなくなってきたのですが、今年のお月見は子供と一緒に団子を食べながらお月見したいと思います♪
それではよいお月見を・・・(*´ー`*)ノ
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