お盆時期になると私の実家は仏教だったんだなぁ(*´ω`*)と感じます。お盆・お彼岸などは一応仏教行事ですからね。
お盆になると…
- お盆提灯(おぼんちょうちん)
- なすやきゅうり
を飾るご家庭も多いのではないでしょうか?
お盆提灯は先祖の霊が「迷わずに帰ってくる為の目印」として飾るんですが、このなすやきゅうりって何??手作り感満載でちょっと可愛いんだけど…と思ったことはありませんか?
今回はお盆になすときゅうりを飾る意味や飾り方・その後の処分方法などをお伝えします。
お盆になすやきゅうりを飾る意味は?
お盆には先祖や故人の霊も帰ってくると考えらていて、その時のご先祖様の乗り物がこのなすときゅうりです。名前は精霊馬(しょうりょうま)(しょうりょううま)と言い、なすやきゅうりに割り箸などを刺して馬や牛型の人形に見立てています。
- 1.きゅうりのお盆飾りは「馬」
- 2.なすのお盆飾りは「牛」
を表しているんですよ。もう少し詳しく見ていきましょう。
1.きゅうりのお盆飾りは「馬」
きゅうりは足の速い馬をイメージしていて、先祖の霊が一刻も早くお家に戻って来られるように!!
という願いが込められています。
2.なすのお盆飾りは「牛」
なすは歩きの遅い牛をイメージしていて、帰りは景色を楽しみながらゆっくりとあの世に戻っていってほしい!!また力強い牛には多くの荷物(お供え物)を乗せて帰ってもらいたい!!
という願いが込められています。
地域や宗派によって「ゆっくりとお迎えしたいから迎え盆になすの牛を作り、迷わずにきちんと帰ってもらいたいから送り盆にきゅうりの馬を作る」というような地域もあるようですし、別の考え方では「ご先祖様自身は馬に乗り荷物は牛に乗せる」という地域もあるようです。
宗派・地域・慣習によって様々な考え方があるようですので、ご自身の所がどうなのかよく分からない時はご実家の祖父母やご近所の年長者の方などに聞いてみるといいと思います。
ただ…共通しているのはなすときゅうりの精霊馬はお盆にご先祖様が帰ってくる時の乗り物であるということです。(なすやきゅうりに乗って移動するなんてなんだか可愛いらしいですよね。。汗)
どうして「なす」と「きゅうり」なの?
お盆の時期に手に入れやすいことまた旬の野菜でお供えとしても適していることから、なすときゅうりが古くから使われていたようです。確かに、なすときゅうりならどんな家庭でも用意できますもんね。。高級な物じゃなくて本当よかったです。。ε-(*´ー`*)ノ*ホッ
お盆のなすときゅうりの作り方は簡単!!
精霊馬の作り方は簡単です。なので子供達と一緒に作ってみられてもいいかなと思います。
なす、きゅうり、割り箸(爪楊枝)
※なすは牛なので、どっしりと力強そうな茄子を選んでみて下さいね。
※きゅうりは馬ですので、早そうなきゅうりを選んでみて下さい。
どちらも少し曲がっているものの方が動物っぽく見えますょ。あとはヘタの方を頭にして割り箸をなすやきゅうりに4本刺して足を作れば完成!!簡単ですよね(*´ー`*)箸の長さはバランスを見ながらで、切って短くするなど調整されてみて下さいね。
精霊馬の飾り方!馬と牛の置き方は?
飾る期間はお盆の時期なので8月13日~8月16日までの4日間になります。13日の夕方に迎え火を16日の夕方に送り火を炊くところも多いですよね。
精霊馬の飾り方も地域によって様々なようで・・・
仏壇以外に精霊棚(盆棚)をつくり「ご先祖様がやってくる13日には二頭とも頭側を自宅向きに、帰られる16日には外に向けて置く」という向きを都度変える考え方や「きゅうりは内向きに、なすは外向きに」という考え方「門や玄関先に二頭とも表に向けて飾る」という考え方など、ほんとうに地域・慣習によっても違います。
このあたりも祖父母や年長者に聞かれると今までどのようにやってきたのかが分かってよいと思います。「昔はどうだった」という会話を楽しめるのもお盆ならではですからね(*^^*)
精霊馬の処分方法は?
昔は16日の送り盆にお供え物と一緒に綺麗な川や海に流したり、お盆飾りと一緒に燃やすこともあったようです。
- 川や海に流す。(地域の決まりに合わせて下さい。)
- 燃やす。(地域の決まりに合わせて下さい。)
- 土に埋める。(地域の決まりに合わせて下さい。)
- お寺で他のお盆飾りと一緒に処分してもらう。
- 半紙などの白い紙に清め塩と一緒にくるんで捨てる。
現在では川や海に流すのも燃やすのも環境問題などで難しいと思います。場合によっては通報されますからね(*_*)簡単なのは半紙などの白い紙にくるんで清め塩と一緒に捨てる。です。
そうそう…当然ですが食べるのはNGですよ!!
精霊馬はなすやきゅうりに割り箸などを刺してそのまま常温で数日間放置しているので衛生的にもよくないです(*_*)。
また、そもそもご先祖様の乗り物として置いているものですので、他のお供え物とは少し考え方が違います!!(通常、仏壇などに置くお供え物はお供えした後にありがたく頂くことがあると思いますが、精霊馬はこの考え方とは違いますのでご注意をされて下さいね。)
今回はお盆になすやきゅうりを飾る意味・飾り方・処分方法について見ていきました。
精霊馬といい…
- きゅうりが馬
- なすが牛
を表している。ご先祖様の霊が移動する時の乗り物という事でした。
またいろいろ調べて思ったのは、宗派・地域・慣習によって様々だったということです。言ってみれば「絶対にこうでなければならない!!」という決まりはないということですよね。。大切なのはご先祖様・故人をおもう気持ち。。^^
もし今まで、なすやきゅうりの精霊馬を作ったことがない人は、これを機に一度作ってみられてはいかがでしょうか?(*´ー`*)ノ
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