お月見と言えば「うさぎ」がセットですが、何故うさぎなのか知っていますか?
日本のわらべ歌「十五夜お月さん」の歌詞にも「うさぎ うさぎ 何見て跳ねる 十五夜お月様見て 跳ねる♪」とうさぎが出てきますよね(*^^*)
ただ大人になって改めて考えると…
- なぜ「月にうさぎがいる」のか?
- なぜ「月で餅つき」をしているのか?
のなぜの部分を解決出来てなかったんです(*_*)。
大人になり今度は子供に伝える立場なので詳しく調べてみました!!
お月見とうさぎの由来は2つ!!
お月見とうさぎの関係は実は2つの理由がもとになっているんです。
- 1.平安時代の「月の兎」物語から
- 2.月のクレーターの模様がうさぎに見えるから
それでは1つ1つをもう少し詳しく見ていきましょう。
由来1.平安時代の「月の兎」物語から
平安時代の今昔物語(こんじゃくものがたり)と言う31巻1040話の説話集の中に「月の兎」という物語があります。
この物語の元になったのはインドの仏教説話「ジャータカ神話(前世の物語)」とされていて、日本ではこの話が「月のうさぎ」伝説として古くから語り継がれてきたようです。
どのようなお話かざっくり言うと…
昔あるところにうさぎ・猿・きつねの3匹の動物が仲良く暮らしていました。
3匹はいつも…
- 「自分たちが獣なのは前世で何か悪い事をしたからかな…」
- 「ならば今からは、人の役に立つことをしよう!」
と考えて過ごしていました。
ある時、そんな彼らの事を知った神様(お釈迦様・帝釈天)が彼らがどのような善い行いをするのか試してみることにしました。
神様はお腹を空かせた老人の姿になって3匹の前に現れたのです。
3匹はどうにかこの老人を助けようと必死になって食べ物を探します。
- 猿は木に登って木の実を取り、その老人に捧げました。
- きつねは川で魚を獲り、その老人に捧げました。
しかし、うさぎは猿のように木に登る事も出来ず、きつねのように川に入ることも出来ず、ただただウロウロすることしか出来ずに困ってしまいました。。
何もしてあげられない(*_*)と思ったうさぎは何とかして老人を助けようと、老人の前で火を焚き「何も出来ない私です。どうかこの身を食べて空腹を満たしてください。」と自ら火の中に飛び込んで死んでしまいました。
その姿を見た老人は涙すると共に神様の姿に戻り「こんなに優しいうさぎは死んではならない!これからは月に昇って暮らしなさい。」とうさぎを月に昇らせました。
というお話です。何だかとっても悲しいお話ですよね(*_*)
「誰かの為に自分が犠牲になる」と言う献身的な考えは素晴らしいと思うんですが…なんだかなぁと言う気持ちです(´Д⊂ヽ。宗教の強い信仰心的な教えって気もしなくはない…(*-ω-)。
・・・で何故そのうさぎは月でお餅つきをしているのかと言うと…
うさぎが餅つきをしている理由は…
- うさぎが老人の為に餅つきをしている。
- 食べ物に困らないように餅つきをしている。
という説があります。
月に行ってまで老人の為にお餅をついているのかと考えると本当に心優しいうさぎですよね…。
あと中国の神話で「月のうさぎが杵をもって不老不死の薬を作っている」といったものあり、それが日本に伝わるうちに餅つきに変化したという説もあります。
このように語り継がれてきた物語が「月とうさぎ」の関係の由来になります(*^^*)
由来2.月のクレーターの模様がうさぎに…
上記の神話と共に、月の模様(クレーター部分・月の海)の形がうさぎがお餅つきをしているように見えた為に「月=うさぎが餅をついている」となっているんだそう。
日本では満月の事を別名で「望月(もちづき)」と言うので、それが少しずつ変化し餅つきに変わっていったという話もあります。
またそもそも秋のお月見は収穫を感謝する行事でもあることから、「収穫したお米でお餅をついている」と思うようになったのかもしれせんね。
日本では「餅つきをするうさぎの姿」が有名ですが、アメリカでは「女性の横顔」の模様を想像するそうです。私もどちらかと言えば女性の横顔に見えるんですよね。…汗。。
他の国で月の模様がどのように思われているのか気になったので・・・次で見てみましょう。
月の模様は海外でも様々だった…
海外で月の模様がどのように例えられているかの、分かりやすい動画を見つけたので紹介します(*^^*)
※動画なので音が出ます!3分44秒の動画です。
動画が見られない状況の方もいると思うので動画の内容をお伝えすると…
- 0:20 日本(餅をつくうさぎ)
- 0:41 日本(二宮金次郎)
- 1:02 カナダ(バケツを運ぶ少女)
- 1:23 ヨーロッパ北部(本を読む女性)
- 1:43 ヨーロッパ南部(蟹)
- 2:06 ヨーロッパ東部(髪の長い女性)
- 2:26 アラビア(吠えるライオン)
- 2:47 アメリカ南部(ワニ)
- 3:14 南米(ロバ)
個人的には動画の 2:06頃のヨーロッパ東部の髪の長い女性が「へぇ!そう見えるかぁ」と思って興味深かったです(*^^*)
と…国や見る人(個人個人それぞれ)によっても、月の模様の考え方が違うのは面白いですよね(*´ー`*)ノ。私は何度見ても「女性の横顔」に見えますが…(-“-)。。
そうそう…余談ですが私たちが見ている月って常に表面(おもてめん)であって「裏面」は見えないんですよね…。
私たちが見る月の模様(月の表面)ですが、月が地球の周りを1周するのにかかるのが27日間で、また月自体も自転しているのですが月が1回自転するのも27日間かかるので、常に私たちは月の表面(おもてめん)しか見えないんです。
月が地球に顔を合わせたまま回っているイメージ。
また月の表面側に鉄分が多く寄っている為に重量に差が出来、地球の重力で表面(おもてめん)を引っ張っているのも原因なんだそうです。
今回はお月見(十五夜)の月とうさぎの関係・由来をお伝えしました。
- 1.平安時代の「月の兎」物語から
- 2.月の模様がうさぎが餅つきをしているように見えたから
うさぎが老人を助ける為に「自らを犠牲にする」という立派だけど…なんだか悲しいお話が由来になっていたということですね(´・ω・`)
子供に伝える時は「大丈夫だよ。今はお月様でお餅をつきながら元気に暮らしてるよ(*^^*)」とハッピーエンドな感じで私は伝えたいなぁと思います。
それでは良いお月見を~♪
【関連記事】
十五夜はいつ?必ずしも満月ではない理由や十三夜の事も!!
月見団子の由来や意味!団子の数や乗せ方なども詳しく!!
LEAVE A REPLY