インフルエンザは感染力が非常に強く毎年12月中旬から3月下旬頃まで大流行します!!
そして大人だけではなく、もちろん新生児などの生後まもない赤ちゃんでも感染することがあります!…もし抵抗力の弱い赤ちゃんが感染した場合、親としてどう対処したらよいか悩みますよね。
そこで今回は赤ちゃんのインフルエンザ「症状や自宅での看病のポイント」をまとめてみました。
インフルエンザ 赤ちゃんの症状は?
赤ちゃんの場合は40℃以上の熱が2日~5日ほど続き頭痛や筋肉痛、関節痛、倦怠感があらわれることが多いようです。
また赤ちゃんの場合は、それほどの高熱がみられず下痢や嘔吐からはじまる場合もあるそう。赤ちゃんはしんどくても泣くことでしか表現が出来ないので親としてはどう対処してあげればよいのかととても心配ですね。
まずは赤ちゃんのインフルエンザを疑うサインを見ていきましょう!
突然の発熱…
- 体温が37.5℃以上ある。
- 体を触るととても熱く感じる。
- 頬っぺたが真っ赤になっている。
全身のだるさや痛み、関節の痛み、頭痛、のどの痛みは…
- 食欲がない。
- ぐったりしている。
- 機嫌が悪く、ぐずり続ける。
- ぐずぐずと泣き続ける。
- 泣き方がいつもと違う。
せき、くしゃみ、鼻水、鼻づまりはありませんか?
下痢などの消化器症状は出ていませんか?
また周囲の人がインフルエンザにかかっているかどうかや「人混み」の多いところへ外出したか?を思い返してみるのも判断材料になります。
赤ちゃんの様子を注意深く確認してみて下さい。
一般的に風邪と症状が似ているのがインフルエンザ。。
やはりどれも風邪と症状が似ていてまた個人差もある為・・・判断がとても難しいのですがいつもとなんだか違うと感じた場合はかかりつけの小児科に迷わずTELで相談してみましょう!!
熱が高ければ解熱剤などを飲ませればいいのかなと考えたりすると思いますが……解熱剤の使用はちょっと待って下さい!!
インフルエンザになっている赤ちゃんや小さな子供に対して解熱剤をむやみに用いると「インフルエンザ脳症」を引き起こす可能性があるそう。流行期に赤ちゃんや子供に高熱が出た場合は、まずインフルエンザを疑い自己判断での使用はやめておきましょう。
発熱の時間と症状をメモして医師の指示に従うことが重要です!
注意したい合併症は?
抵抗力の弱い赤ちゃんがインフルエンザにかかるとまれに重症化し合併症を引き起こす可能性があります。逆に合併症さえ起こさなければ、熱は数日で下がってきます。
合併症と聞くと不安になるかもしれませんが、まず私達親としてはどんな合併症があるのか…知っているのと知らないのとでは大違いなのでぜひ知っておきましょう。
危険度の高いインフルエンザの合併症4つ!!
1.インフルエンザ脳症
インフルエンザで特に重症化すると恐ろしい合併症の1つがインフルエンザ脳症です。これは命にかかわるケースも少なくありません。
6歳以下の子供に多く発症し脳に炎症を起こし、発熱から数時間から1日でけいれん・意識障害・異常行動などの初期症状が出ます。
(このためインフルエンザの簡易検査で陽性反応が出る前に発症してしまうこともあるようです。)
- けいれん
- 意識障害(ぼーとして呼びかけに答えない)
- 異常行動(ママがそばにいるのにママを探す、おびえる等々)
「10分以上のけいれん」「意識障害」「異常行動」が現われた場合はすぐに医師の診察を受けて下さい!!早期に発見出来ればそれだけで軽くすむケースもあるそうです。
2.熱性けいれん
熱が上がる時に起こりやすいものに熱性けいれんがあります。熱性けいれんは6歳以下の子供に多く見られる症状です。症状としては手足を突っ張って硬直させ、全身にけいれんが起き、一時的に意識がなくなります。初めてのけいれんでママはとても驚いてしまいますが大抵の場合は5分以内におさまります。
まずは落ち着いて衣服をゆるめて様子を見ましょう。単なる熱性けいれんなのか、インフルエンザ脳症によるものなのかを見極めることが重要です!
「10分以上けいれんが続く場合」「1回だけではなく何回も繰り返す場合」「意識が戻らない時」はすぐに医師の診断を受けて下さい。
3.気管支炎・肺炎
インフルエンザウイルスが気管支に感染して炎症を起こすと気管支炎に、さらに肺にまでウイルスが侵入すると肺炎を発症します。乳幼児が肺炎を起こすと重症化しやすい為注意が必要です!!なかには発熱などのインフルエンザの症状があらわれた数時間後から急激に肺の炎症が進むケースもあるようです。
「ゴホンッゴホンッ」というたんが絡んだような重く湿った咳が出たり、呼吸が荒く息苦しそうな場合は気管支炎や肺炎を起こしている可能性があります。
赤ちゃんは症状の進行が早いために、咳が続いて苦しそうな場合は早めに医師の診断を受けましょう。
- 水分補給して喉をうるおしてあげる。
- 乾燥していると咳が出やすいので、部屋の湿度を50~60%にしてあげる。
- 体を起こしていた方が呼吸が楽なので、赤ちゃんが咳き込んで苦しそうな時は一度起こして座らせてあげたり縦抱っこして様子を見ましょう。
※あくまで一時的な対処法です。
また一度病院を受診していても、咳がひどくなれば再受診しましょう!
4.急性中耳炎
ウィルスや細菌が耳管を通って中耳に侵入して炎症を起こす病気です。中耳に膿がたまると耳がひどく痛みます。
急性中耳炎のサインとして…「耳をさわられると激しく嫌がる」「しきりに自分で耳を触ろうとする」「泣いてばかりで機嫌が悪い」「耳だれが出る」などの症状が現れます。赤ちゃんにこれらの症状がみられたら急性中耳炎を疑い小児科か耳鼻科を受診しましょう。
耳を痛がっている様子の時は冷たい濡れたタオルで耳の後ろをひやしてあげましょう。お風呂に入ると血液の循環がよくなり痛みが強くなることがあるので病院に行くまでは入浴は控え体は温めたタオルで拭いてあげましょう。
※あくまで一時的な対処法です。
このように調べてみると、とても怖い合併症があることに私自身も驚きました。
乳幼児の場合は短時間で急激に悪化してしまうこともある為……
- 顔色が悪い。
- 呼吸がいつも以上に早く苦しそう。
- 呼びかけに反応しない。
- ぐったりしている。
- 意味不明の行動をとる。
などの様子が見られたら重症にならないためにも休日や夜間であっても医師の診断を受けましょう。インフルエンザには、早急に対応するのがポイントです!!
休日・夜間など急な子供の症状にどう対処したらいいのか迷った場合は…全国同一の電話番号#8000に電話をかけると、小児科医・看護師さんに相談することが出来ます!!
私自身も夜間子供の熱が高くて心配な時に何度かこの#8000にお世話になったことがあります。。電話ではありますが…子供の症状を伝えてどう対処したらいいのか?相談することが出来とても助かりました!!(電話の後に、そのまま夜間救急に行ったこともありますし、自宅で様子を見たこともあります。)
赤ちゃんのインフルエンザ!看病はどうする?
赤ちゃんがインフルエンザと判断され自宅で看病をする際のポイントをまとめてみました。
赤ちゃんがインフルエンザになってしまった場合は、基本的には赤ちゃんの持っている免疫力に頼るしか治療法はありません。(抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)は1歳未満の乳児では効果や安全性が確認されていないので、使用できません。)
自宅での看病は不安で仕方ないと思いますが、赤ちゃんの様子を注意深く観察しながら乗り越えましょう。通常は3日~5日ほど症状が続いた後、治癒に向かいます。
水分をしっかり与えましょう!
赤ちゃんの体は熱を下げようとしてたくさんの汗をかくため、体から水分がどんどん失われ脱水状態になります。ぬるま湯や赤ちゃん用のイオン飲料を少しずつ飲ませてあげ水分補給を行いましょう。(母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんにはこまめに母乳やミルクを与えるようにしてください。)
離乳食は無理に食べさせなくてOKです!
無理にご飯を食べさせる必要はありません。もしも食べれそうなら柔らかく煮たもの・消化の良い食べ物をあげるようにしましょう。
室内の湿度を50~60%にしましょう
インフルエンザウイルスは湿度が高い場所に弱いので、加湿器をおき部屋の湿度を50~60%に保つようにしましょう。加湿器がない場合はぬれたタオルや洗濯物を干すだけでも室内の湿度を上げることが出来ます。
熱が高いときには薄着で大丈夫です!
赤ちゃんの体温が上がっている時はそのままでいいですが…熱が上がりきったら一枚薄着にして熱を逃がしやすくしてあげましょう。
赤ちゃんは体温調節機能がまだ未発達なため、体温はこまめにチェックしてあげて下さい。
お風呂は控えましょう
お風呂に入ると体力が奪われてしまい熱がさらにあがってしまうこともあります。お風呂は控え、体をタオルで拭いてあげましょう。
部屋の喚気
部屋を閉め切ったままにするとウイルスが充満してしまいます。1時間に1回程度は窓を開け換気をしましょう。
毎年流行するインフルエンザ!!かかってしまうと大人も子供も赤ちゃんも……本当にしんどいです。出来る限りまず大人である私達親が予防接種をしたり、流行期は人混みをなるべく避けるなどして、赤ちゃんがインフルエンザにならないようにするのも大事です。
インフルエンザの予防!赤ちゃんにうつさない為にしたいコト!
もし赤ちゃんがインフルエンザかもしれない!!と思ったら迷わずに小児科の医師にまずは電話でもいいので相談してみましょう!!お子様が早く元気によくなることを祈ってます!!
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