私は結婚する時、夫の両親から「うちの家に入る訳だから」「当然こちらの家の事を優先して貰わなければ困るからね」「そうそうウエディングドレスが白いのはなぜだか知ってる?こっちの家に染まる為だからよ」と言われました(*_*)
・・・「えっ 彼の事が好きでただ一緒になる(結婚する)だけなのに…」と思いました。また初めて会ったばかりなのに、いきなり威圧的な感じでくるのね…(*_*)と。
私は「家に入る」というのがどうも納得出来ませんでした。今回は当時の私と同じように辛い気持ち・納得出来ない気持ちになっている方に向けて、現在は昔のような結婚制度「家制度」はないよ!!だから安心して好きな人と結婚してね(*´ー`*)ノという記事を書きたいと思います!
「結婚の解釈」が昔と今では違う!!
現在の結婚…
まず現在の結婚について見ていきましょう。
「結婚=役所に婚姻届を提出する=夫と妻という関係になる。」という事ですが、そうなると戸籍上このような関係になります。
例えば、田中一郎(男)さんと佐藤花子(女)さんが結婚したとすると…
- 1.田中家・佐藤家の戸籍からそれぞれが抜けて
- 2.新たに一郎さんと花子さんだけの戸籍が出来ます。(つまり二人だけの新しい戸籍が出来ます。)
これを見ていただければ分かるように2人ともどちらの家にも入りません!夫と妻だけの新しい戸籍が作られます。
(結婚する時に名字はどちらかの名字を自由に選択出来ます。)
ただ昔の結婚はこうだった…
次に昔の結婚はどうだったかをお伝えします。
例えば、田中一郎(男)さんと佐藤花子(女)さんが結婚する場合で、佐藤花子さんが田中さんになる場合・・・花子さんは佐藤家の戸籍から抜けて田中家の戸籍(長男の嫁という形で)に入れてもらうという形でした。
こういった事から
- 「夫の親の戸籍に入る(入籍する)」
- 「家に入る」
- 「お嫁にいく(家の戸籍から除籍して夫の家族の籍に入る)」
など、現代においては間違った認識なのにも関わらず、未だこのような考え方が親世代・祖父母世代にあるようです。
なぜ昔はこのような制度だったのか、またいつ現代の形になったのかを次でお伝えします。
昔あった「家制度」とは…
昔は家制度というものがありました。両親世代や祖父母世代は、その昔あった「家制度」を現代においてまだ言っているということになります。(時代錯誤ですよね!)
家制度とは明治31年(1898年)に制定された民法です。江戸時代にあった「家父長制(家父に家の統率権あった制度)」を基に制定された民法で、一つの家は一つの戸籍に登録され(家は「戸主」と「その他家族」で構成される)、戸籍を見るとその家に誰が属しているかどうかが分かるという物になります。
戸主…戸籍上の筆頭でありかつ家の統率者。「戸主権」と言って家族に対して絶対的な権力を持つ。
- 家族の結婚や養子縁組に対する同意権
- 家族の入籍に対する同意権
- 戸籍から排除する権利
また戸主は権利もありますが、義務や責任もあります。
家族に対する扶養義務・土地や家屋などの不動産を受け継ぐ・家業を守る・また子孫繁栄などの面で責任を持たされていたようです。
昔は長男は「跡継ぎ」と言われていましたが、それは将来「戸主になる人」=「責任も権利もあたえられる人」=「大事に育てなければならない」というのがあった為です。
何でも戸主に同意してもらわないといけない時代だったんですね(*_*)戸主に嫌われたら人生終わり。嫌な時代だなと思います。
1947年に民法改正されました。
それが1947年(昭和22年)に民法改正され「家制度」がなくなり、戸籍も現代の形になりました。
今の民法では20歳になれば「成人」です。
成人になれば、全て本人達で決められます。結婚もその他契約も全て自分たちの判断で決められて親の許可も同意も必要ありません。(なので親が「私は二人の結婚を認めない!」と仮に言っても、それはその人の意見であって、その親の意見通りにする必要はありません。自分の人生は自分のモノ。自分で選択していくものですし、法律上もそうなっています。)
夫の親の面倒を見ても妻に相続権はない
相続にしてもそうです。
誰かと結婚して仮に苗字が変わっても…結婚前と相続の権利は何も変わりません。
- 私の両親が亡くなった時は私は他の兄弟と同じように(同じ順位の)相続権がありますし
- 夫の両親が亡くなった時には夫には相続権がありますが私(妻側)にはもちろん相続権はありません。
私は結婚しようがしまいがずっと両親の子供ですし、夫も結婚しようがしまいが夫の両親の子供として相続の権利があります。
「結婚」の認識が世代で違いすぎる!!
私は結局、夫の両親とあまり関わっていません。「結婚」に対する認識にものすごく差がある為です。
- 私「彼のことが好きで人生を一緒に歩む為に結婚する」
- 姑「結婚するということは私達の家族になる。私達の家に入る訳だからこちらのしきたり通り動いてもらわないとね。」
法律・時代も変わっているのに、いつまでもそういった事を言いたい人は、当時の生活のまま、ネットもスマホもない時代の生活をしてほしいと思います。(ちょっと棘ありますかね…。心で思っているだけです。)
威圧的な態度や強制的な態度で「嫁になるんだから!こっちの言うことは全てYESだからね!(「嫁の分際で」とも言われました。)」と言われても、仲良く出来る訳がありません。何もしてくれていないのに、「感謝しろ」「敬うのが当然」と命令されると逆に感謝や敬いの心はなくなると思います(;_;)
私は大人・子供関係どちらが上とかは関係ないと思っています。
人として尊敬出来れば尊敬するし、感謝したい気持ちになったら感謝したいし、また間違っていた時には素直に謝るのが人間社会だと思います。
(私自身、今5歳と3歳の子供にも、自分が間違っていた時には「ごめん。私が間違っていた。許して」と素直に謝っています。)
今回は「結婚すると夫の家に入る」という言葉に対して、どうしても納得出来なかった経験から「現代の結婚」「戸籍の関係」などをお伝えしました。
上記でもお伝えしたように今は1947年の民法改正によって「家制度」はなくなっています。
私も子供がいますが、子供が成人したら子供は子ども自身の人生を歩み、親は親自身の人生を送るのがいいと私は思います。
結婚は好きな人と二人で人生を歩んでいくもの(二人の人生に親がガツガツと入っていくべきではない)というのが広まれば良いのにと私は思います。
人生は一度きりです。自分の好きな人とフランクに楽しく暮らしましょう(*´ー`*)ノ
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